ゼラニウムとコウノトリ
ガーデニングや、アロマなどでも使われるゼラニウムという花をご存知ですか?
ゼラニウムは、赤やピンク、白、橙、紫など、様々な色の花を咲かせます。
そんなゼラニウム、いったいどんな花なのでしょうか??
テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
和名『天竺葵(テンジクアオイ)』
英名『ゼラニウム』『ペラルゴニウム』
※和名の天竺葵の『天竺』は、『異国産の』という意味があります。ゼラニウムの葉が、葵(あおい)の葉にそっくりであることからつけられました。
※一重咲き、八重咲きなど種類は豊富で、ゼラニウムの種類は、約300種もあります。
花言葉は、
『尊敬』『真の友情』『信頼』
などです。
さて、ゼラニウムの属名の、『ペラルゴニウム』。
この『ペラルゴニウム』は、ギリシャ語のコウノトリを、語源としています。
いったいなぜコウノトリなのでしょう?
ゼラニウムには、『くちばし』という語源もあります。
これは、花が咲いた後の種子に突起ができるのが、くちばしの様な形になるので、そう名付けられたそうです。
そのくちばしのような形は、鶴や、コウノトリのくちばしの様だ、とも言われているそうです。
そのようなことから、ペラルゴニウムという属名がつけられたのかもしれません。
そんなゼラニウムには、センテッドゼラニウム(ハーブゼラニウム)という香りの強い種類があります。
センテッドゼラニウムには、ペパーミントゼラニウムや、アップルゼラニウム、
レモンゼラニウム、ココナッツゼラニウムなどがあり、香水やアロマ、そしてお菓子にも使われるそうです!
アップルや、レモンなど名前を見るだけでも、良い香りを想像してしまいます。でも、特徴的な香りではあるので、好き嫌いは別れるかもしれません。
また、アイビーゼラニウムという葉がアイビーのようにツタをはわせるようにして育つものもあるそうです。
さて、『ゼラニウムについて』いかがでしたでしょうか。
ご覧いただきましてありがとうございました。
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カーネーションの選び方
母の日に贈る花として有名なカーネーション。
いざ購入しにお店へ行って、どのカーネーションにしようか悩む。そんなプレゼントを選ぶ時間も楽しいひとときだったりもしますね。
しかし、良いカーネーションを選ぶ基準ってなんなのでしょう。。。
まず、知っておかないといけないことは、蕾(つぼみ)には、花になるものと、ならないものがある、ということ。
本来花として咲く蕾も、ご家庭で普通に育てているだけでは、すべての蕾を咲かせることは難しいのです。
それどころか、エネルギーを無駄に消費してしまうため、蕾の数が多い場合、カットした方が良いくらいです。
蕾の先端から少し花びらが見えているようなものは、咲く可能性はあるのですが、そうでないガクに包まれた蕾は、咲くことはなかなか難しいそうです。
蕾が多いカーネーションは、長く楽しめそうな気がして、得をした感じがして選びそうですが、気をつけないといけないですね。
(蕾の感じが可愛いらしくて、あえて蕾が沢山ついてるカーネーションを選ぶのも、悪くはないですけどね。)
もうひとつの選ぶ際のポイントは、ガクをチェックするということ。
カーネーションの鮮度を見極めるには、ガクを見ると良いとされています。
ガクは、花の下の緑色の部分。茎と花をつなぐ、花を支えてる部分ですね。この部分が、茶色くなっていたり、割れているものものはさけ、ガクの先までピンとしたものが鮮度が良いとされています。
このようなカーネーションを選ぶと元気に咲いてくれる期間が長いです。
さて、いかがでしたでしょうか?
花は自然のものですから、ひとつひとつ色や形、大きさが違います。その中から、これだっ!と思えるカーネーションを選んでプレゼントする訳です。
もちろん感覚的に綺麗だなぁと思えるものを選んで渡すのが一番ですが、どれにしようか迷った時は、
蕾の数がどれくらいか?
ガクの状態は良好か?
これらのことをヒントに選んでみてはいかがでしょうか♪
ご覧いただきましてありがとうございました。
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母の日にカーネーションはなぜ?
皆さん、母の日に贈る花として有名なカーネーションは、もちろん知っていますよね。
でも、なんでカーネーションなのかご存知でしょうか。
もちろん、綺麗な花ですし、可愛らしさもあり、種類も豊富ですから、プレゼントとしてはもってこいの花であることには違いないです。でも、いったい何故カーネーションなのか。。。
実は、カーネーションを母の日に贈るという習慣は、100年以上前のアメリカで始まったそうです。
アメリカの南北戦争の際に、敵、味方を問わず負傷兵の看護にあたった、アン・ジャービスという女性がいました。
彼女が亡くなったあと、娘のアンナ・ジャービスは、亡き母に追悼を捧げるために協会で集会を開催しました。その際に、母が好きだった白いカーネーションを配ったのが、母の日の起源と言われています。
アンナ・ジャービスはその後、『母の日』の公式な制定を熱心に世の中に働きかけました。
その結果、1914年に、5月の第2日曜日は母に感謝をする日として、正式に制定されたのです。
母の日にカーネーションをあげるのは、アンナ・ジャービスが、亡き母の追悼を捧げるためにカーネーションを用いたことが、きっかけになっていたんですね。。。
そんなこととは知らずに、今までずっと何も気にせずカーネーションを贈ってきた自分。皆さん、知っていましたか?
次の母の日は、母親が好きな花を調べてプレゼントしてみてはいかがですか!
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紫陽花にまつわる恋のお話
雨の日でも元気に咲く紫陽花の花。
さてさて、そんな紫陽花にまつわる小話をひとつ聞いていってみませんか?
というわけで、
『お滝さんと紫陽花の花』
始まり始まり~。
昔むかし、江戸時代の頃。あるところにシーボルトという博物学者がいました。彼はドイツの医師ですが、日本の長崎へ蘭学を教えにやって来ていたのでした。
シーボルトは日本で生活しているうちに、ある女性と出会い、恋をして、結婚し、幸せな家庭を築きました。その相手の名前はお滝といいました。
シーボルトはお滝さんのことを少しなまって、『オタクサ』と呼んでいました。
しかしそんな幸せな生活は長くは続きませんでした。シーボルトは、スパイの容疑をかけられ、国外追放されてしまったのです。
愛するお滝さんや子供を残したまま、日本を離れなければ行けなかったシーボルトは、毎日毎日、お滝さん達のことを想い続けました。
そんな辛い日々の中で、博物学者であるシーボルトは、日本で見つけた植物を載せた『日本植物誌』という本を刊行しました。そして、その本に長崎で見つけた、空色の紫陽花を『ハイドランジア・オタクサ』と名付け、愛する妻の名前をつけて紹介したのでした。
しかし、残念なことにオタクサという名前は他の品種で使われている名前のため、『ハイドランジア・オタクサ』の名は無効とされてしまいます。そしてそのまま、シーボルトとお滝さんは一緒に暮らすことはなく、離ればなれのまま一生を終えてしまいます。
そうです。とても切なく悲しい恋のお話です。でもまだこの話、終わりじゃないんです。
さてさて、時は進んで、現代の日本!シーボルトとお滝さんが、出会い、暮らしていた長崎の地。この長崎ではあるお祭りがとても有名なんです。その祭りの名前は『長崎紫陽花祭り』。
えっ!?
『ながさきあじさいまつり』!?
違います!
違うんです!!
『ながさきオタクサまつり』です!
シーボルトだけのお滝さんの呼び方である『オタクサ』が、日本のまつりの呼び名として使われているです。いったいどこから伝わっていったのでしょうか。
シーボルトのお滝さんへの想いは、時を越え、海を越え、長崎の地まで届いていたようです。
そして今でもオタクサとして紫陽花は多くの人々に愛されている訳です。
きっとお滝さんにも、シーボルトの想いは届いていたことでしょう。
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紫陽花の名前と色について
梅雨の時期の花といえば、アジサイが有名ですよね。
アジサイ。漢字で描くと紫陽花。英語だと、Hydrangeaです。
ギリシャ語で、
水を表す『Hydro』と、小さな器を表す『Angea』がくっついて『Hydrangea』と名付けられたそうです。
さて、そんな紫陽花ですが、花びらは様々な色に咲きますよね。
青、紫、水色、ピンク・・・。
これは、根から吸収される養分によって、色が変わっているって知ってましたか?
土の成分が酸性だと青色に。
逆にアルカリ性だとピンク色へと色が変わっていくそうです。
酸性の土が含む『アルミニウム』と、紫陽花の中の『アントシアニン』という物質がくっつくことで、より青くなっていくそうです。
★『アルミニウム』+『アントシアニン』=青くなる!
ちなみに、花びらと説明してしまいましたが、実は、正確には花びらではなく、葉っぱが変化したもので、蕚片(がくへん)と呼ばれる部分なんです。
このように、育つ環境で様々な色に変わるため、『七変化(しちへんげ)』という別名もつけられているそうです。
中国では『八仙花(はっせんか)』と呼ばれ、日本でも八仙花と書いて、当て字として「あじさい」と呼ばれることもあります。
さて、最後に余談ですが、アマチャという植物は知っていますか?
紫陽花の仲間の、アマチャという植物は、独特の甘味のある薬として飲用されることがあるんです。
でも気をつけてないといけないのは、紫陽花の品種のなかには、葉っぱに毒のあるものもあるので、むやみに食べたりしないよう注意しましょう。
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ガクアジサイってどんな花?
ガクアジサイ。梅雨の時期になると元気に咲く姿をよく見かけます。
アジサイには色々な種類があり、大きく分けると、アジサイ(ホンアジサイ・テマリアジサイなど。よく見る一般的なアジサイのこと)と、ガクアジサイの2つです。
花の中央部に粒々が沢山あるのが、ガクアジサイです。
なんとなくイメージわかりますでしょうか?
ちなみに、名前からすると、いわゆる『アジサイ』の方が原種のような気がしますが、実は、『ガクアジサイ』の方が原種に近いそうです。
ところで中央部分の小さい粒々はいったい何なのでしょう?
実は、あれは小さな蕾のあつまりで、花になる部分です。花序(かじょ)といいます。その周りの花ビラのように見えるものは、『蕚片(がくへん)』と呼ばれる葉っぱが変化したものなんです。
この蕚片は、装飾花(そうしょくか)とも呼ばれます。確かに、葉っぱのようにも見えるし、花ビラのようにもみえます。
そして蕚片の中心の粒は、中性花といいます。花が退化したものと言われていて、咲いたり咲かなかったりします。
そして、この蕚片。この蕚片が目立つため、ガクアジサイと呼ばれるようになったという説があります。
蕚片(がくへん)が目立つから、ガクアジサイ。
なるほどです。
でも、普通のアジサイも蕚片の集まりっていう意味では、ガクアジサイって呼んでも間違いではない気もしてしまいます。
他にも、額ぶちで囲ってるように見えるので、額アジサイ→ガクアジサイとなったという説もあるそうです。
いったいなぜ、そのような形に進化をしていったのでしょう。不思議な花ですが、梅雨の時期を華やかな気持ちにしてくれるとても綺麗な花です。
という訳で、ガクアジサイについてでした!
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アネモネと神話
春の穏やかな風が吹く頃に咲き始めるアネモネ。実はアネモネは、様々な神話に登場する花でもあります。
春と初夏のそよ風を運ぶ西風の神ゼピュロスは、花と春の女神フローラの娘のアネモネを愛していました。しかしフローラは、ゼピュロスは自分のことを愛していると思っていました。叶わぬ恋と知ったフローラは怒り、アネモネを追い出してしまいます。ゼピュロスはフローラとの平和を保つためアネモネのことを仕方なく諦めてしまいます。そして、アネモネを花の形に変えてしまったといいます。それが今のアネモネの花になったという神話があります。
アネモネさんがとても可哀想な話です。
他にもこんな話があります。
美の女神アフロディーテは、キューピッドの射た矢に当たって、美少年アドニスに恋をします。ところがアドニスは、猟に出た際、イノシシの角に突かれ命を落としてしまいます。アフロディーテは悲しみのあまり涙を流し、その涙がアネモネの花に形を変えたのでした。
という、神話もあるそうです。
普段、何気なくアネモネを見ていても、その元気に咲く姿からは、なかなか想像できないようなお話です。アネモネからしたら、そんなの人間が勝手に作った話だから関係ないよーって思ってそうですけど。
そんなアネモネが日本にやって来たのは、明治初期と言われていて、春の花として人気の花のひとつになったみたいです。
アネモネは、花ビラの色も様々な色があり、一重咲きや、花ビラの数の多い八重咲きのものなど、種類は沢山あります。
北半球の温帯地域から、亜熱帯地域までの広い範囲で、120種ものアネモネがあるとも言われているんですよ。
という訳で、神話に登場するアネモネについてでした。
ご覧頂いてありがとうございました。
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